アジアゾウ骨格 Asian elephant

Eiji Yuzawa

 

自然が生み出したデザインは、われわれ人間には思いもよらない、歪んだ曲線の組み合わせによって存在する。

バロックの語源である「barroco」とはポルトガル語で、元来、2つとして同じ形をもたない、いびつな真珠の歪みをさす言葉であり、そこから16世紀末にイタリアで誕生し、17世紀にはスペイン、オランダを中心に発展した芸術文化をバロック様式と呼ぶようになった。

この複雑な動きや曲線、過剰な装飾からなる芸術の特徴は「不規則・風変わり・不均等」であり、それはドラマティックな演出効果を生み出している。

なぜ、被写体に「骨」を選んだのかとよく問われる。

その答えは、この奇妙な自然の造形物に光をあてることによって、そこからバロック的ともいえる新たな造形美を見いだすことができるからだ。

光と闇がそこに浮かびあがらせるのは、我々の目の前に存在しえない未知の世界の啓示である。

そして写真となることにより、骨はもはや骨ではなくなる。

 

 

 

 

 

   

title
アジアゾウ骨格 Asian elephant
scale
絵図: H 321 W 233  (mm) 
額:H 460 W 335 D 25 
(mm) 
material pigment print
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Eiji Yuzawa Photographer
1966年神奈川県横浜市生まれ。独学で撮影技術を学ぶ。2008年に初の写真集となる『BONES 動物の骨格と機能美』(早川書房) を出版。これがアートと生物学双方の観点から話題となって多くの新聞・雑誌で高い評価を得る。

その後、『BAROCCO 骨の造形美』(新潮社)『RALE BONES』(早川書房)数々の展示や出版を行い、2008年 資生堂『よむ花椿』にて仲條正義氏とコラボレーション 2009年 財団法人三宅一生デザイン文化財団21_21 DESIGN SIGHT 第5回企画展 山中俊治ディレクション「骨」に参加。 2010年「水」の造形美をテーマに撮って、『シュルレアリスムの水』と題し、不可思議 な水の造形を捉えた作品を発表。

アメリカの写真専門誌 PDN(Photo District News) を始め様々なメディアに掲載されている。